食育のアイコン「食育ピクトグラム」12種類をわかりやすく紹介
- 食育ピクトグラムって、何があるの?
- そもそもピクトグラムがわからないよ
- 食育ピクトグラムは誰が使っていいの?
「食育ピクトグラム」と言われても、ピンとこない人が多いんじゃないでしょうか。
僕もそうでした。
初めてピクトグラムを聞いたという人のために、この記事では「食育ピクトグラム」について、できる限りわかりやすくお伝えします。
食育を広めていく助けになれば、うれしいです。
そもそもピクトグラムとは?
ピクトグラムとは、誰にでも情報を伝えられるように簡略化されたデザインのことです。
ピクトグラムでわかりやすい例は、非常口のマーク(緑の背景に走っている人の姿が描かれたもの)といえば、ピンとくる方は多いはず。
最近よく目にするSDGsの17個のアイコンも、同じピクトグラムですね。
「食育ピクトグラム」は食育の絵文字
「食育」をわかりやすく伝える絵文字として「食育ピクトグラム」があります。
「食育ピクトグラム」は、食育の取組を子どもから大人まで誰にでもわかりやすく発信するために作成され、多くの人に使用していただくことが目的です。
食育ピクトグラムは全部で12種類あります。
12種類のピクトグラムは次の通りです。
食育ピクトグラム 12種類を紹介
ここからは、12種類の食育ピクトグラムをそれぞれ紹介します。
1 みんなで楽しく食べよう
笑顔と口を開けている顔のイラストが描かれています。
家族や仲間と、会話を楽しみながら食べる食事で、心も体も元気にしましょう。
2 朝ご飯を食べよう
朝日とご飯のイラストが描かれています。
朝食を食べて生活リズムを整え、健康的な生活習慣につなげましょう。
3 バランスよく食べよう
食事バランスガイドコマのイラストが描かれています。
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事で、バランスの良い食生活につなげましょう。また、減塩や野菜・果物摂取にも努めましょう。
4 太りすぎない やせすぎない
体重計のイラストが描かれています。
適正体重の維持や減塩に努めて、生活習慣病を予防しましょう。
5 よくかんで食べよう
よくかんで食べる子どものイラストが描かれています。
口腔機能が十分に発達し維持されることが重要ですので、よくかんでおいしく安全に食べましょう。
6 手を洗おう
清潔な手のイラストが描かれています。
食品の安全性等についての基礎的な知識をもち、自ら判断し、行動する力を養いましょう。
7 災害にそなえよう
ペットボトルと缶詰のイラストが描かれています。
いつ起こるかも知れない災害を意識し、非常時のための食料品を備蓄しておきましょう。
8 食べ残しをなくそう
食べ残したお皿のイラストが描かれています。
SDGsの目標である持続可能な社会を達成するため、環境に配慮した農林水産物・食品を購入したり、食品ロスの削減を進めたりしましょう。
9 産地を応援しよう
海・山と生産者のイラストが描かれています。
地域でとれた農林水産物や被災地食品等を消費することで、食を支える農林水産業や地域経済の活性化、環境負荷の低減につなげましょう。
10 食・農の体験をしよう
作物を持つ手のイラストが描かれています。
農林漁業を体験して、食や農林水産業への理解を深めましょう。
11 和食文化を伝えよう
茶碗とお箸のイラストが描かれています。
地域の郷土料理や伝統料理等の食文化を大切にして、次の世代への継承を図りましょう。
12 食育を推進しよう
地球に食育を広めるイメージのイラストが描かれています。
生涯にわたって心も身体も健康で、質の高い生活を送るために「食」について考え、食育の取組を推進しましょう。
食育ピクトグラムの位置づけ
全部12個ある食育ピクトグラムは、次の3つに分類され、位置づけられています。
- 生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進
- 持続可能な食を支える食育の推進
- 全体の総括
それぞれ3つには、どのピクトグラムが該当するのかは次の通りです。
生涯を通じた心身の健康を支える食育の推進
1 みんなで楽しく食べよう
2 朝ご飯を食べよう
3 バランスよく食べよう
4 太りすぎない やせすぎない
5 よくかんで食べよう
6 手を洗おう
7 災害にそなえよう
持続可能な食を支える食育の推進
8 食べ残しをなくそう
9 産地を応援しよう
10 食・農の体験をしよう
11 和食文化を伝えよう
全体の総括
12 食育を推進しよう
食育ピクトグラムは誰が使っていいの?
「食育ピクトグラム」は、基本的に誰でも無料で利用できます。
“食育ピクトグラム及び食育マーク利用規約”では、利用者は次の通り利用できると記述されています。
ピクトグラム等を利用する者(以下「利用者」という。)は、食育の取組についての情報発信及び普及・啓発を目的として、資材、食品等の商品の包装、ポスター、リーフレット、店頭のPOP、ウェブページ、書籍、名刺、バッジその他食育の普及・啓発に資する物にピクトグラム等を個々又は一括で利用することができる。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/pictgram/attach/pdf/index-5.pdf
利用料については、“食育ピクトグラム及び食育マーク利用規約”で次の通り無料と記述されています。
ピクトグラム等の利用料は、無料とする。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/pictgram/attach/pdf/index-5.pdf
デジタル展示 :農林水産省の「消費者の部屋」
農林水産省の「消費者の部屋」では、デジタル展示としてさまざまな配信がされています。
デジタル展示の中に、食育ピクトグラムに関する展示内容を動画化したものがあり、ここで紹介します。
まとめ
この記事では、食育ピクトグラムについて説明してきました。
- 食育ピクトグラムは、全部で12種類
- 食育ピクトグラムは、わかりやすく食育の活動を伝えるためのマーク
- 食育ピクトグラムは、誰でも無料で使える
食育ピクトグラムを使って、食育を広めていきましょう!