食育って何?初心者にもわかりやすく1ページで解説!
みなさん、「食育」という言葉を聞いたことがありますか?
最近よく耳にするようになった言葉ですが、具体的にどういうことなのか、イメージを持てない人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな疑問にお答えします。
「食育」について、できる限りわかりやすく、かみ砕いて紹介していきます。
- 食育って言われても、どういうことなのかわからない
- 食育は、いつから行われているの?
- 食育って、誰が推奨しているの?
「食育」とは?
「食育」は、私たちの生活に密接に関わる重要な概念です。
農林水産省は、「食育」を次のように定義しています。
- 生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきもの。
- 様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/
つまり、食育とは単に「何を食べるか」だけでなく、「食」を通じて生きる力を育むことなのです。
例えば:
- 家族や友人と一緒に料理を作ること
- 地域の伝統料理を学ぶこと
- 食べ物の旬や産地について知ること
これらすべてが食育の一部なのです。
「食育」はいつできたの?
「食育」という概念自体は古くからありましたが、日本で公式に推進されるようになったのは比較的最近のことです。
「食育基本法」という日本の法律が成立、施行されたときを「食育」の開始と位置付けます。
- 2005年6月10日:「食育基本法」が成立
- 2005年7月15日:「食育基本法」が施行
つまり、食育が国の政策として本格的に始まったのは、今から約19年前なのです。
僕が「食育」を認識したのは2023年なので、18年遅れでようやく気付きました。
「食育」は誰が推奨しているの?
食育は、日本政府が積極的に推進している取り組みです。
「食育」は、この食育コンパスが勝手に言っているものではありません。
具体的には、以下の省庁が中心となって取り組んでいます。
- 農林水産省
- 文部科学省
- 厚生労働省
- こども家庭庁
- 食品安全委員会
- 消費者庁
これらの省庁が協力して、持続可能な社会の実現のために食育を推進しているのです。
“政府=日本”が、国民のことを思い、持続可能な社会の実現のために、重要な取り組みが「食育」です。
「食育」で育てたい食べる力6つ
食育を通じて、私たちは以下の6つの「食べる力」を育むことが期待されています:
- 心と身体の健康を維持できる
- 食事の重要性や楽しさを理解する
- 食べ物の選択や食事づくりができる
- 一緒に食べたい人がいる(社会性)
- 日本の食文化を理解し伝えることができる
- 食べ物やつくる人への感謝の心
これらの力は、単に食事の時間だけでなく、私たちの日常生活全般に影響を与える重要な能力です。
「食育」を通じて、生涯にわたって「食べる力」すなわち「生きる力」を育むことが重要です。
なぜ「食育」を学ぶ必要があるのか?
現代社会では、食に関連するさまざまな課題が浮上しています。
食に関連する様々な課題を、個人の課題と、取り巻く環境の課題にわけて紹介します。
- 「食」を大切にする心の欠如
- 栄養バランスの偏りや不規則な食事
- 肥満や生活習慣病(がん、糖尿病など)の増加
- 過度のダイエット志向
- 食の安全や信頼に関わる問題
- 外国からの食糧輸入に依存する問題
- 伝統ある食文化の喪失
これらの課題に対応し、健全な食生活を取り戻すために、食育が必要とされているのです。
「食育ピクトグラム」で食育をもっと身近に
食育をより分かりやすく伝えるために、「食育ピクトグラム」というアイコンが作られています。
これは、食にまつわる様々な側面を表現した12種類の絵文字です。
例えば:
3つの笑顔のアイコン:共食の重要性を示す
食べ残しのアイコン:食品ロスを表現している
お椀と箸のアイコン:和食文化の伝達を表現
これらのピクトグラムを見かけたら、それが食育に関連した活動やメッセージであることがすぐにわかりますね。
“食育のアイコン「食育ピクトグラム」12種類をわかりやすく紹介”では、食育ピクトグラムをわかりやすく説明しています。
まとめ
ここまで食育について説明してきました。
改めて重要なポイントを5つまとめます。
- 「食育」は食を通じて生きる力を育む取り組み
- 2005年に法律が制定され、国を挙げて推進している
- 6つの「食べる力」の育成を目指している
- 現代社会の食の課題に対応するために重要
- 「食育ピクトグラム」で分かりやすく表現されている
食育は、私たちの日々の生活に深く関わる身近なテーマです。
この記事を読んで、少しでも食育に興味を持っていただけたら嬉しいです。
次の食事のときに、家族や友人と食育について話してみるのも面白いかもしれませんね。
食べることの楽しさや大切さを改めて感じられるはずです。